2016年5月9日月曜日

NHK「最後の忠臣蔵」を観て

昨夜「最後の忠臣蔵」の放送が完結した
ラストらしくそれぞれの逸話をまとめる形で終了したが
大石の隠れ子を命を懸けて守っていた孫左衛門の自死で幕を閉じた
さすが脚本の素晴らしさをまず挙げなければならない
「忠臣蔵」を舞台に上げたのは元禄時代の戯作者たちである
近松門左衛門もその一人であるが
その後「忠臣蔵外史」と言われる作品が次々と作られた
今回の放映作品もジエームス三木が手掛けている
彼の作品には「七人の刑事」「薄桜記」らがあるが
集団の人物を一人一人に焦点を当てて全体を浮かび上がらせる
総合力を感じる
中でも歴史は男(強さ)だけのものではない
女性(弱いもの)がいてこそ真実が見えてくる
それは松本清張の作品にも共通するところがあり
テレビドラマでも成長作品の何作かを彼が脚色している
それとともに私は今回のドラマで好演した二人の俳優
寺坂吉右衛門=上川隆也
瀬尾孫左衛門=香川照之 に注目した
二人とも今では名の知れた俳優で(香川に至っては歌舞伎界の市川中車)
帯ドラを張れば必ず視聴率のとれる男であるが

この作品が作られたのが10年ほど前だから
二人のこれからという若さを感じる
NHKの「金曜時代劇」は時代劇という体裁をとってはいるが
作品を通じて現代社会にも共通する人間の葛藤を提示している


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