2018年9月22日土曜日

「越の国」で光り輝く米に育ってほしい

当時、農水省で品種となるためには、農林登録するかどうかの審査に掛けられることになっていた。コシヒカリに関しては、倒伏や病気に弱いことから農林登録は難しいという意見もあったという。味よりも、作りやすい品種を求める傾向にあったのだ。
その評価の中で、ホウネンワセは地元の福井をはじめ、石川などで奨励品種として採用され、昭和30年に新品種として登録されて以来、千葉、富山などに順次普及。昭和37年には作付順位1位となっている。
一方、コシヒカリの方は、「栽培法の工夫によって、欠点は克服でき、致命的ではない」という新潟県農事試験場長などの判断などから、新潟と千葉の奨励品種になり、翌31年に農林100号として登録されることになった。
コシヒカリは新潟でその祖先が産声をあげ、福井で育成され、新潟で栽培が始まった。農林登録されると、育成した県の試験場がカタカナ5文字以内の日本語の品種名をつけることができた。
福井県が命名した「コシヒカリ」は、「越前(福井)と越後(新潟)共通の「越の国」で光り輝く米に育ってほしい」という願いが込められたネーミングだったと伝わっている。
 



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